三国志大戦

三国志大戦 覇業への道〜雄飛の刻〜全国大会
http://am.sega.jp/utop/news/hagyo_2/index.html
先日の火曜日、大鳥居のセガ本社で開催された全国大会の観戦に行ってきた。かなりの大盛況で、ホールはかなりぎりぎりまで人が詰めても入りきらず、ロビーのモニターで観戦する人も多数。進行の人によれば、この会場で開いた大会としては過去最高の入場者数だったらしい。1000人とまではいかないが、たぶん800人くらいはいたんじゃないだろうか。下手なプロレスより大盛況。ちなみに現在、上記サイトでいくつかの試合が配信されています。中でも実況つきのライブ動画がオススメ。ブンブン丸の解説もいい感じで、場内の盛り上がりの伝わる臨場感溢れる内容なので必見。


てなわけで、以下、敬称略でダイジェスト。


●選手紹介
やはり知名度の高いプレイヤーほど声援と拍手が集まるもので、栄斗、fan114、初志完徹5あたりにはひときわ大きい拍手と声援が飛んでいた。特に三国志大戦一のユーモアを持つ実力者、全武将が○○の紹介のときは「ぜんぶしょうがまるまる」という君主名を音読したときの面白さも相まってか笑いと温かい声援が飛んでいて、人気の高さを感じさせた。あと、プレイヤー的にはこれまで無名だったが、選手紹介の写真が2chアケ板の頂上対決スレなどで軽く話題になっていた、ぽてとにも大きめの拍手が飛んでいて、みんな当たり前にネットで情報収集する時代なんだなあと実感。ゲストに来ていたセガ広報の人だったか開発者の人もネットを意識した発言をしていたし、これからのアーケード対戦ゲームはネットコミュニティを大事にすることが商品寿命を長くするためには欠かせないのかもしれないね。




●一回戦
一回戦のみならず、今大会通じてのベストゲームと言っていい内容だったのが、優勝候補の一角オズマソウジvs伏犠の一戦。デッキはオズマが全突デッキ、伏犠が劉曄、U司馬懿入り神速デッキ。「騎馬対決なら負ける要素はない」と強気の宣言をしたオズマが序盤を優勢に進めて攻城一発。その後、ひりつくような牽制戦がひたすら続き、残りカウント20を切っても互いに計略を発動しない探り合いの展開。そして、伏犠側が固まったところに蔡ヨウの封印の計が入り、これでオズマ優勢と思いきや、同時発動で伏犠の神速の大号令が発動。さらにその後、オズマも計略発動し、U司馬懿の雲散霧消を防ぐべく封印の計をかけるが、またしても同時発動で雲散霧消が決まってしまう。この二度の同時発動で封印の計が機能せず、オズマまさかの逆転負け。個人的には優勝候補ナンバーワンと予想していたのでちょっとショック。


また、この試合と負けず劣らずの好ゲームだったのが、優勝候補同士の対戦、fan114vs初志完徹5。場内の予想ではランキング1位の栄斗を押さえて優勝候補一番人気だった全突デッキの初志に対して、現バージョンでは弱体化した魏4枚デッキをあえて選んできたfan114。序盤、その魏4の要、許チョの冴えに冴えた動きで迎撃を連発したfanが優勢に進めて、序盤の段階でホウ徳が勝負をかけた特攻戦法を発動し、大幅にリード。その後、初志側も巻き返すが、呂姫の天下無双・改に対して逃げの神速大号令を見せるなど、冷静な判断が光ったfan114が逃げ切り勝利。これで関東の雄、全突ツートップがともに消え去る大波乱。


さらに、「地獄を見せます」と宣言した栄斗が中盤で覇者の求心を反計されて暴虐反計デッキのMABUI♪に逆に地獄を見せられるという波乱などもあり、何人かの上位ランカーがここではやばやと姿を消すことに。




●二回戦
一回戦で初志完徹5を破ったfan114がここでも優勝候補の一人、ランキング3位の食べれませんと対戦。中盤までリードするも、勝負どころの防戦で神速中の騎馬がきわどい迎撃を喰らってしまい撤退。それが決め手となり、食べれません勝利。


また、一回戦で栄斗を破ったMABUI♪が、現バージョン不利なダブルワイパーであえて臨んだノイを下し、これでMABUI♪は両大都督食い。


その他、この大会のために翌日に一人きりの卒業式を行うことになった18歳プレイヤーShinが一回戦に引き続き、開幕の神速大攻勢で圧倒するプレイで勝ち上がったり、大会最年少16歳にして全国ランキング9位の荀銀STOが得意の回復デッキで安定した強さを見せて全国ランキング2位のぱちろ〜3を下す展開。




●休憩時間
中国雑技団の人によるパフォーマンス。燃焼系アミノ式のCMで犬の散歩しながら逆立ちしてる人、らしい。正直、そこまで本格的な人を連れてきてパフォーマンスをやるとは思っていなかったのでびっくり。場内もいい盛り上がりを見せた。




●ベスト8
試合展開の巧さでは一、二を争うテクニカルプレイヤー全武将が○○とうーたんの一戦。うーたんは関西エリアA一位通過で、全国的には無名のプレイヤーだったが、この大会では一回戦から別のICカードを使用。その名はリリス。元祖暴虐の使い手リリスの中の人は以前から三宮のプレイヤー複数説などがささやかれていたが、うーたんこそがリリスのメインプレイヤーだったらしい。試合は、序盤から暴虐反計デッキのリリスが優勢に進め、隙なき天啓デッキの○○は自城防戦のために天啓を使わされる厳しい展開。結局、リリスが暴虐パワーで押し切り快勝。


王異♪vsMABUI♪。大都督2タテのMABUI♪の今度の相手は、プレイセンスと勝負強さが光る都督♪王異♪。ともに暴虐系のデッキ。ここで、試合とは別に、♪王異♪のプレイ中の挙動がヘッドホンから流れるBGMに合わせてノリノリなところが注目され、場内大盛り上がり。♪王異♪、一躍大人気。試合はノリノリな♪王異♪がその勢いのままにノリノリで快勝。




●準決勝
荀銀STOvs食べれません。二色許チョイクデッキの食べれませんはベスト8で荀銀STOと同タイプの回復デッキのカシス相手に戦っていて、手の内は知られており、さらに、荀銀STOの回復の舞いを発動するまでの立ち回りはとても安定していた。終始優勢に進めた荀銀STOが落城勝ちで決勝進出。
リリスvs♪王異♪。「暴虐対決なら負けられない」と前バージョンからの暴虐の使い手であることにプライドを見せるリリスに対して、「いや、僕は陳グン一枚ですから」とひょうひょうと答える♪王異♪。ここでもノリノリな動きそのままに優勢に試合を進めるが、後半、許チョ董卓の二枚で敵陣前で暴虐を発動して相手を誘った動きが無駄となってしまい士気と自城ゲージをロスし、切れかかる寸前にリリスがカウンターで出陣即暴虐発動し一気に攻め上がり、逆転の落城勝ち。とても悔しそうな♪王異♪の姿が印象的な惜しい一戦だった。




●決勝
荀銀STOvsリリス。一回戦から常に安定した立ち回りの荀銀STOがこの試合でも序盤をきっちり守り回復の舞いを決め、攻城は馬超の一発のみで後は暴虐ダメージで大差の勝利。リリス側は馬超攻城直後に全軍で出城して暴虐を発動したときに連環の法を打たれてかなりの城ダメージを負ったのが大きかった。それまで荀銀STOが再起の法で来ていたので、連環の法を読み切れていなかったのかもしれない。ともあれ、終わってみれば前バージョンからの回復デッキの使い手が優勝し、前バージョンからの暴虐デッキの使い手が準優勝するという、腕、デッキパワー、デッキ習熟度の全てにおいて高いプレイヤーが上位に来る内容だったので、いくつかの波乱はあれど、納得の行く内容だった。