-

ある日の会話より。


A「あのさ」
俺「ん?」
A「1万年と2千年前からあ・い・し・て・る〜ってやつあるじゃん」
俺「ああ、アクエリオン?パチンコのCMのインパクト強いよな」
A「うん、それでさ。あれって要するに1万2千年前だろ?って一瞬思いそうになるだろ?」
俺「一瞬っつうか、そういうことじゃね?」
A「いや、違うんだよ」
俺「ほう」
A「確かに普通に考えると1万年+2千年で1万2千年な気がするよな、つまりこうだ」

俺「ああ……つうか、わざわざそんなの作ったんか」
A「そうだ。まあそれはどうでもいい」
俺「わかった、とりあえず続けれ」
A「俺の仮説ではだな、そうじゃないんだよ」
俺「というと?」
A「あれはだな、1万年前からと2千年前からの二段階で愛してるんだよ」
俺「普通に意味わからん」
A「だよな、そう言うと思った。これを見るんだ」

俺「ふむ?」
A「つまり、こういうことだ」
俺「どういうことだ?普通にダブってね?」
A「いや、そこの2千年前のところからは別物なんだ」
俺「ふーむ」
A「まだピンと来てないみたいだな」
俺「来てないねえ」
A「いいか、よく考えるんだ。あの歌の続きはどうだった?」
俺「えーと、8千年過ぎたころからもっと恋しくなっただっけ?」
A「そう、8千年、そこなんだよ」
俺「そこなのか」
A「要するにこういうことだ」

A「つまり、8千年過ぎたころから恋しくなって愛が第二フェイズに突入したんだ!」
俺「おおお!説得力がある!かも」
A「よって、トータルの愛している年数は1万年である」
俺「なるほどなー、ところで」
A「ん?」
俺「アクエリオンって俺全く観たことないんだけど」
A「俺もだ」
俺「そうか」
A「そうだ」