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最近読んだマンガの中からいくつか。


まずはヴィンランド・サガ5巻。俺は幸村誠大好きだから4巻までも面白く読んできたのだけど、5巻はたまらなく面白いわー。一言で言うなら「とにかく密度が濃い」ということに尽きる感じ。デビュー作のプラネテス第一話読み切りがモーニングに載った時点から新人離れした完成度の高さ、マンガ力の高さがすさまじい漫画家と言っていい幸村誠が、さらにひと回り大きくなりつつあるように思う。しかしそれにしてもあれだけ威勢の良かった連中が情けなく膝を屈してそして容赦なくさっくさっくと殺されていくからたまらんなー。無慈悲な世界よのう。

ヴィンランド・サガ(5) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(5) (アフタヌーンKC)


続いて山本直樹のレッド1巻。イブニングで連載していることも知らずに買ったが、連合赤軍を正面から描いている。ありがとう、ビリーバーズなどを描いた山本直樹が描くんだから面白くないわけがない。この巻の時点では革命を目指すのが本気でありながらまだどこかに無邪気さが漂っていて、交番襲撃の話をしているときにも気楽さを感じさせる軽口を言う奴がいたりするところが実際にこんな風だったのかなと生々しさを感じさせる。この辺の描き方はさすが山本直樹らしい。主要人物はみな実在のモデルがはっきりしているので、史実もののフィクションとして続きが楽しみ。悪趣味だが、リンチ殺人がどう描かれるのか期待せずにはいられない。

レッド(1) (KCデラックス)

レッド(1) (KCデラックス)


あとラウンダバウトとヘルシングの感想も書きたかったけどまたあとで。

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)


HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)