kir_royal氏への返信1

先日書いた
http://d.hatena.ne.jp/number29/20061004#1159936803
レスポンスとして
記憶のメモ帖 - 遅れてしまいましたが・・。
http://d.hatena.ne.jp/kir_royal/20061010/p1
を頂いたのでそれへの返答を逐次的に。まず、

その「責任」というのは、『世代が断裂し交流が上手くいかなくなってしまった』責任です。

私としては、世代論だろうがオタク論だろうがアニメの感想やら批評やらでも、どんなネタでも良いのですが、そうした世代間交流等の縦の繋がりや、ジャンル間の横の繋がりとかかがもっと増え活発になって欲しいのです。
だから、「責任」をもっと端的に言ってしまえば「閉じてしまった」責任です。

まず一応として「世代」という括りが成立するという前提で書けば、『世代が断裂し交流が上手くいかなくなってしまった』というのは逆で、そもそも断裂しているからこそ「世代」と括られるんじゃないでしょうか。従って「世代」とは断裂していて当然であり、「交流が上手くいかなくなってしまった」というのは間違いでしょう。それに、断裂の中から自ずと繋がりが見えてしまうのもまた「世代」です。ことに、無数の作品を時系列に並べていけばそこには連綿とした繋がりが存在するでしょう。継承のみならず、反動もまた一つの繋がりです。そして、それらの作品がどのように受容されていったかを見るだけでもそこには絶えず変化を続けている糸の繋がりが存在していることに気付くんじゃないでしょうか。ジャンル間の横の繋がりについても同様で、同時期の異なるジャンルの作品群を並べることでそれらが様々な形で影響しあって変化している姿が見えるんじゃないかと思います。例えば、約1年前の日記とそのコメント欄で、アーケードの対戦格闘ゲームブームの根底には80年代少年ジャンプが象徴する戦いへの憧れの価値観があるんじゃないかとちょっと書いたことがありますが(リュウケンの関係なんてまさにそうだし、ガイルの勝ちセリフ「くにへかえるんだな おまえにもかぞくがいるだろう」なんていかにもなセリフだしね)、この例に限らず、ジャンルを越えて影響を及ぼしている例はきっと山ほどあるでしょう。「閉じてしまっている」と感じるのは、視点の問題ではないかと思います。


とは言え、「世代間交流等の縦の繋がりや、ジャンル間の横の繋がりとかかがもっと増え活発になって欲しいのです」という問題意識を持つのはいいことだと思います。や、「いいことだと思います」って言い方はちょっと横柄で他人事な物言いですが、そこから「責任」という大仰な言葉が出てしまう姿を見て感じる温度差を素直に表現するとこういう物言いになってしまうのが正直なところですね。そうした問題意識を動機として個人で興味の糸をたぐっていくのではなく、責任を他者に求めようとするところには依存心や子供の甘えを感じるのも正直なところです。今の俺には恥ずかしくて言えないですからね、「上の世代の責任が〜」とかって。ま、この辺の俺の感想についてはDon't trust over thirtyとでも思っておけばいいんじゃないでしょうか(笑)俺には俺の考え方があり、あなたにはあなたの考えがあり、それぞれが「己の欲するままにゆけい!」と行動するだけなので。


と、ここまで書いた時点で眠くなったので、続きはまたのちに。