時をかけたくない俺

どうも巡回先のいくつかで立て続けに『時をかける少女』という単語を目にしたせいか、あまり興味のない俺にもいつの間にか刷り込みがなされてしまったらしくタイムスリップした。俺が。夢の中で。


公開が始まったらしい件の映画だと何だか爽やかな感じらしいけど、俺のタイムスリップは悲惨だった。時が戻っても何もできない。この先こうなる、ということを知りつつ自分の力ではそれを変えることもできずに結局見届けるだけ。そして圧倒的火力の前に次々と死んでいく友人たち。何で圧倒的火力かというと、夢の中では戦争中だったので。まあ最近いろいろ物騒だしね。テポドンとかノドンとかスカッドとか。


生きている友達に会って誰かのことを喋っていても「ああ、あいつこの後あそこで死ぬんだよな」とか考えていて、しかもそれを言うわけにもいかずに適当にあいずちを打つばかり。とにかく憂鬱な時間ばかりで、最後は一人で喫茶店に行き、タバコが切れていたので買おうとしたら1200円と言われて目が覚めた。


結論、俺は時をかけたくない。