実際に聞いたことのあるちょっと怖い話

よくできたにせもの経由。


ライブドアのグループ会社社長も務めたエイチ・エス証券副社長(38)

とみられる男性の遺体が沖縄県内で発見されたことが18日、分かった。

 

沖縄県警で身元の確認を急いでいる。

 

同副社長は証券会社を経て2000年、「オン・ザ・エッヂ」(現ライブドア)に入社。

同社の東証マザーズへの上場準備に携わった。その後、グループ会社の社長を経て、

02年6月に同社を退社、エイチ・エス証券に入社した。

エイチ・エス証券については

インターネット関連企業「ライブドア」(東京都港区)が、株式交換による企業買収の過程に、実質支配下にある投資事業組合を介在させ、自社株を売り抜けさせていたことが、関係者の話で分かった。
(中略)
特捜部は、組合設立に関与した会社やそれを傘下に置く「エイチ・エス証券」(新宿区)を既に証券取引法違反容疑で捜索しており、解明を進めている。
というニュースからもわかる通り、一連の事件に関連している会社なので、なんか早くも黒い世界の繋がりを妄想してしまう事態になってきたなあと思わずにはいられないのだけど、この事件とは無関係に、過去に直接聞いたことのあるちょっと怖い話をいくつか。




ひとつは、以前ちょっとだけ外資系金融関係でマーケティング関連の仕事をしていたときの話。人の少ないオフィスだったこともあって電話番も兼ねていたのだけど、いつも名乗らずに「○○さん(所長の名前)いる?」と低い声でたずねてくる男がいた。一体この感じ悪い人は何者なんだろうと思い、ある日所長に聞いてみたところ、彼は所長の前任者で、独立して資産運用会社を経営しているということだったのだが、要はハゲタカファンドで、黒い筋とも繋がっていて、今は亡き某銀行の外資への買収にも関与しているという話だった。こうやって文章にすると、きっこのブログか二階堂ですかと自分でツッコミたくなるが、実際に聞かされたときは「冗談抜きにすぐそこにある世界なんだなあ」と思ってしまった。同時に、金融関係の世界は深く関わりたくないなとも。まあ黒い筋と繋がる業界は他にもいくらでもあるだろうけれど。


それともうひとつは、こっちは具体的には全く分からない話だけど、都市銀行に勤めていた伯父がいて、まさにバブルど真ん中のころに都内で支店長を務めていて肝炎で入院したりもしていたのだけど、バブルも崩壊してかなりの年月が過ぎたあるときその伯父に「バブルの頃の話を聞かせてください」とたずねたら、伯父は一言。「聞かない方がいいぞ」とだけ。顔は笑っていたし、淡々とした口調だったけれど、その一言に重みを感じて、結局聞かなかった。


まあ何にせよ、大金が絡むところというのは色々と怖いね。