トウキョウだけど山の手でも下町でもなくてでも23区内で交通の便はいいけど地域イメージ的には微妙なところに住み続けて30年になる俺も来たよ

http://fragments.g.hatena.ne.jp/laiso/20050925#1127648169
で玲草せんせいから宿題が出ていたので、俺もとりあえず考えてみる。

東京や首都圏を舞台としているのにどこか郊外的な香りが漂ってくる話という感じですか。上の例だと、単に年代が古いだけじゃないのかみたいな話になるからなにか思い浮かばないかなぁ。

らへんな話だよね。
 
うーん、パッと思い浮かんだのは、吉野朔実の昔の作品とか、「ぶ〜け」全般がどちらかというと都会寄りだけど庶民的な環境だった気がしないでもないけど、でもこれも年代の問題で片づけられてしまうかもしれない。てゆか、東京一つ取ってみてもこの20年で実に様変わりしているしね。まあ東京に限ったことじゃないけど、コンビニ、ファミレス、ファーストフードが生活に根付いて、携帯を持つのが当たり前になって、ワンルームマンションは違和感なくどこにでも立ち並ぶようになって。
 
例えば俺が住んでいるところは中野のけっこう真ん中らへんだけど、俺がまだ小学生だった20年かそこら前のころにはまだまだ土地も未整備で、アスファルトが舗装されてない土がむき出しの路地はあったし、土管はなくても空き地はあってそこに勝手に入って遊んだり、サイバラのマンガに出てきそうな怪しいおっさんがあばら屋みたいなところに住んでいて「あそこには近寄っちゃいけません!」って言われたり(でも恐る恐る遊びに行って、何か食べさせてもらったりした)。
 
んで、俺自身はそういう自分の育った環境に「東京だけど郊外的な香り」を感じるんだけど、これはあくまでも俺が抱くイメージであって、年代が変わればやっぱりイメージも変わるのかなあと思うと、ちょっといちがいにはわからなくなるってのが正直なところかな。
  
ちなみに俺の抱くこうした風景とわりとシンクロ率高い最近のマンガだと、イブニングで連載してたS60チルドレンがそうだなあ。ていうかこれは年代が俺とまるっきり一緒だし。

S60チルドレン 1 (イブニングKC)

S60チルドレン 1 (イブニングKC)

あと、話ずれるけど、中野ブロードウェイが想像よりもしょっぱいってのは正しいレビューだと思った。そしてその微妙さかげんこそが中野という土地の良さだと俺は思ってる。いい意味で垢抜けない、洗練されきらない良さというか。