-

青嶋達也で思い出したが、ニコニコ動画青嶋達也実況MAD(盗んでいきましたシリーズのやつ)が面白かった。見たのはけっこう前だが、今も音声だけ聞き返したら笑いそうになって困った。まあこれ、そもそも青嶋の競馬実況をよく知ってる人だったらMADじゃなくて青嶋競馬実況ダイジェストだけでも面白いからなあ。「ワシントンカラーすっかり真っ白」とか文字だけでも笑える。このMADには使われてないけど。


青嶋の競馬実況の面白さというのは端的に言えば「ネタ」としての面白さという部類に属してしまうのだろうけれど、そう一言で表現してしまうのはあまりにも不本意だ。青嶋の実況に何を求めているかと言えば競馬の実況+笑いではあるんだが、その笑いは決して失笑の笑いではなく、許容の笑いなんだよね。「笑っちゃうけどこれはアリだよ」という笑い。だからこの笑いは佐野瑞樹の競馬実況では成立しない。あれはあまりにも実況の質が低くてナシだから。なぜかwikipediaにまで載ってる去年のオールカマーで車を走らせた件なんかはまさに失笑だった。笑いはしたけど、それは青嶋の「外国産ずがば」とか「フランスGI馬だが外からブラックホーク」とは根本的に違う。


別ジャンルで似たような面白がり方をした例を探したが、ちょっと上手い例が思いつかない。WJに対する面白がり方はかなり似たようなものだったとも思うが、冷静にWJという団体を思い返すと、どうなんだろうという気もしてくる。しかし、メジャー団体の幻想を捨てた上でこれもプロレスなんだよと許容する態度こそがWJの楽しみ方だったとするならば、やはりWJも「アリ」だったということになるのだろう。そもそも俺自身、ストロングスタイルの新日ファンじゃなく明るく楽しい全日ファンだったから変にこだわりもなく楽しめたのかもしれないなー。でもこれが永田とかだと俺の中ではアウトなんだよな。難しい。


そう言えばCAVEが新作『デススマイルズ』を発表して、開発スタッフインタビューが掲載されていたけど、なかなか面白そうで期待、というのは置いといて、例によって女性キャラが前面に出ているところが、とてもいいなあと思ったんだった。それは萌え的なニュアンスでいいなと思ったのではなくて、どうせCAVEのことだから萌えとはちょっとずれた何かを見せてくれるんじゃないかなあという期待を感じたんだよね。で、その感覚は上に書いた青嶋やWJの俺にとっての楽しさと通じる感じがする。これは……萌えじゃない、的な何かへの期待。ハナからふざけようとしたり適当に取りつくろうとしているんじゃなく、たぶん真剣にやってて、だからこそそれが面白いんじゃないかなとふと思った。わからないけど。まあそれ抜きでもとても楽しみなんだけどね。去年の終わりくらいから10年ぶりにシューティングゲーム色々やって、一番楽しんだのがCAVEの作品だったし。