グーグルで先祖に出会う

俺の名字はいわゆる難読奇姓で、どれくらいレアかと言うと同じ漢字、同じ読みならそれは同じ一族で、五代前くらいのところまでには繋がっているというくらいのレアさなのだが、今日ふとエゴサーチしてみたら、シベリア抑留死亡者名簿に一人と、国会図書館デジタルアーカイブに収められていた明治時代の出版物の作者に一人発見した。そのどちらも名前に祖父と同じ漢字が使われているので、これは間違いなく遠くない血の繋がりのある人だろうと思い、親父に聞いてみたら、シベリア抑留で亡くなったのは俺の大伯父に当たる人で、国会図書館に出版物が収められていたのは曾祖父だった。しかもその本がネットで読めてしまうので、早速読んだ……文語でしかも難しい内容なのでさっぱりだった。馬鹿な子孫で申し訳ない。次のお彼岸には必ずお墓参りに行こう。


しかしまあ、時々おとぎ話のように言われる「数十年後には自分のおじいさんの書きのこした物をネットで発見」みたいな話がまさかいきなり現実に舞い降りるとは思わなかった。思いがけず自分の血を辿ることができて感慨深い。