俺から見た「サブカル」の現状

kir_royal氏への返信を書いていたときにふと「サブカル」のことを考えたので現状での「サブカル」について備忘録を残しておくと、90年代以降における「サブカル」文化とは、80年代のサブカルチャーのうち「かっこいい」「オシャレ」という側面を持ち合わせていた文化からその上澄みの部分を持ち出してわかりやすくパッケージングすることで「かっこつける」道具として機能した商業文化だと俺は捉えているのだけれど、結局のところここでの「かっこいい」や「オシャレ」というのが、安心保証つきとも言える、一種の権威を帯びたものだったために、それが見透かされた時点でその「かっこつける」態度が「かっこ悪い」となってしまい、さらに、元々の80年代のサブカルチャーが持ち得ていた「かっこいい」の源泉となるパワーは伝達されていなかったので、そこから新しいものは生み出されず、新しいものを見出すこともできず衰退していったのだろうなと考えています。ネットの掲示板やコミュニティで「サブカル」の冠のついたところを読むと、たいていが情報古いままだし、紙媒体でも今や力のある「サブカル」と言えるものってないしね。


とは言え、「かっこいい」が動機となって未知のコンテンツに出会うという回路があれば、それはそれでマイナーなあれやこれやがスポットを浴びる機会が増えるから、そういう回路自体は失われないで欲しいんだけどね。そういう意味では新しい革袋が必要なんだろうなあ。例えば…ハイエンd…もごもご。