サッカー観戦

日曜の話だが、何となくどこかに出かけたくなり、かと言ってゲーセンに行くのはいつものことにもほどがあるので、サッカーでも観に行こうかと調べたらちょうど飛田給味の素スタジアムFC東京アビスパ福岡の試合があったのでふらりと観に行った。別にFC東京のファンでもなければ地元チームとしての愛着もなく(東京っていうより調布・府中だし、移転前は江戸川だし)、そもそもサッカーを生観戦するのも初めてのこと。あくまで気まぐれ。


新宿から京王線の特急に乗り、やっぱりこのまま東府中まで乗ってトキノミノルの像でも見ようかと一瞬迷ったが、そこは初志貫徹で素直に飛田給で下車。もし東府中まで進んでいたら見事に外れるところだった。俺の予想はダンスインザムードラインクラフトだったから。危ない危ない。


駅を降りて人の群れに従って軽く歩くとすぐに味の素スタジアムに到着。2000円の当日券を買って、バックスタンドのコーナー寄り前目の席に着席。周りの席を見ると、日曜ということもあってか親子連れが多く、親子でFC東京の青と赤のユニフォームを着ている人たちもけっこう目立つ。Jリーグらしく地域密着しているなあとしみじみ。FC東京側のゴール裏は当然のように青赤のサポーターの群れ。一方福岡サイドのゴール裏に目をやると、ほとんど空席。わずかに見える福岡サポーターは目測で約50人。まあ、リーグ戦じゃなくてナビスコ杯だし、福岡だし、そりゃそうだよね。全体的な客入りは、普段の入りとかを知らない俺からすればわりと賑わっていていい感じ。実数の公式発表で約12000人だった。ぶっちゃけ最近の新日ドームより多いような。


んでスタメン発表とかがあって選手が入ってきて軽くウォームアップして試合開始。最初に思ったのは、生でもボール蹴る音ってちゃんと聞こえるんだなあってこと。応援の声にかき消されてスタジアムでは聞き取れないかと思っていたけど、ボムンと力強くボールを蹴ったときの心地いい音がよく聞こえた。それと、やっぱりプロは上手いなあというのが生だとよくわかる。身体の入れ方だったり、トラップだったり、ディフェンスラインの裏の際どいところにボールを入れるときにちゃんとバックスピンかけて絶妙なパスを送っていたりというのを直で見れたのは面白かった。テレビでまったり見てると、さらりと流して見ちゃうからね。


試合はFC東京がサイドの攻めやセットプレーから何度か惜しいチャンスを作ったかと思えば、中盤の狭いところでボールを取られて福岡の素早いカウンターからピンチになったりという展開。一応FC東京を応援してたけど、福岡のカウンターで東京の最終ラインが二人全力で戻って、そこに福岡側が4人横並びになる形ですごい勢いで攻め上がっていくところはかなり興奮した。が、両チーム決定的チャンスを決められず前半は0-0。東京のサポーターからは軽くブーイング。


ハーフタイムの間に一服してタコスとビールを買って後半に突入。後半立ち上がりにFC東京がいくつかチャンスを作るが、やはり点を決められず、またしてもカウンターでピンチになり、という展開。途中で両チーム選手交代するが試合は膠着したまま。そして後半終わり間際、不意のカウンターから福岡が攻め上がり、ボールがFC東京のゴールの中に。場内、ため息すら出ず沈黙。一応東京を応援していた俺も思わず呆然。そして直後に数少ない福岡サポーターの歓声。で、そのまま負け。ちょっとしょんぼり。試合終了後、FC東京の選手がバックスタンド、ゴール裏と順番に礼をしに来たので、一応拍手は送った。バックスタンドは家族連れが多いせいか、最前列に出て携帯やデジカメで撮影してる人が多かった。ゴール裏からはブーイングとそれに少し遅れてまばらな拍手。熱心なサポーターの人たちはかなりがっかりしてたっぽかった。


帰宅したあとにウェブで見たら、実はナビスコ杯予選グループの最下位争いで、しかも負けて予選落ち決定な試合だったんだが、それを知らなかったおかげか、初のサッカー生観戦としてけっこう楽しめた。ただ、願わくば次に観に行くときはせめて一点取って欲しいなー。やっぱり観に行くからには肩入れして観たいし、肩入れするからには頑張って欲しいからね。まあ、リーグ再開は夏以降だから、また気が向いたら観に行こうかな。