Gとの遭遇

寝る前にネコを布団に連れ込もうとしたらなぜか階段そばの本棚の裏をじっとにらんでいる。声をかけると返事をするが、こっちに来る気配はまったくない。無言で様子を見ていたら、本棚の裏に手を伸ばして何やら捕まえようとしていた。
 
あれは、たぶん、G。
 
この前階段横の壁のすきまから出現してそのまますきまに消えていったあいつだ。寝ているときにGを捕まえたネコが俺の布団にまで連れてこないことを心から祈る。