さらば「いい大人」

そんなわけで今日は俺の誕生日なのだが、上に載せた2年前の文章を書いたときと今では当然のように心境もまた異なる。2年という月日は短いようで長いものだし、何より2年前の誕生日は28の誕生日でしかなかった。つまり、今年の誕生日は30の誕生日ということだ。30!!!なんてこった!!!Oh my Fuxxin' god!!!What the hell!!!
 
いや、大げさに書いてはみたが、実感がないのが正直なところであって、「30代を迎えたわけですが、20代との最大の違いは?」などともしインタビューされたら即答で「上の親知らずが両方なくなったことです」と答えて失笑されるくらいに変わりがなかったりする。まあ、当たり前と言えば当たり前の話だ。ほんの30分前まで20代だったのにいきなり何かが変わるわけもない。
 
しかし自分でも意外なのは、30という一つの大台が思っていた以上に嫌でないというか、むしろ泰然自若としていられることだ。何というか「あれ?30?余裕じゃね?」みたいな。何しろ、老け込んだ感じが全くしない。「俺ももういい年なんだからそろそろ落ち着いて…」どころか、「明日から始まる三国志大戦の蜀単大会、どんなデッキにしようかな」とか、お前いくつになったと思ってるんだと言われそうな勢い。いや、30なんですけどね。
 
結局のところ年齢につきまとうイメージなんてのは幻想でしかなくて、心持ち一つでいくらでも変わるものじゃないか、そんな気がする。それに実際のところ、いい年しているからといって「いい大人」かと言うと決してそんなことはなく、むしろ、人はいくつになってもたかが知れたものでしかないと思う。ほら、ブログ書いている人にも60代の人とか40代の人とかいるけど、正直アレじゃないですか、多かれ少なかれ。まあ何がアレかって書くとアレだからそこはアレと書くにとどめるけれど、アレだなあというか。
 
もしかしたら、年を取るということは、身を持って「いい大人」の幻想を取り払うことなのかもしれない。そう考えると、年を取ることも意外といいものだなとしみじみ思ったりするのだった。