ネットに知識の継承は存在しない?

http://d.hatena.ne.jp/bmp/20050731/1122821650

経由

http://d.hatena.ne.jp/kanose/comment?date=20050730§ion=antennafaction#c

# cavorite 『どれもこれも10年以上前から良く聞く話ばかり。知識の継承というものが存在しないのがネットの最大の特徴だなと認識することしきり。』

# kanose 『あ、いつもはてブとかで嫌味なコメントを書くのを生き甲斐にしている人がきてますね!
ちなみに昔からあった問題でも、それが一部の人だけしか実感できなかったものが、一般化して、いろいろな人の身に降りかかってくると、また次の段階になるし、新しい要因も絡んでくるので、再度考えることは意味があると考えてます。たとえば、無断リンクの話が、SNSのような簡易なアクセスコントロールがなかった時代とある時代では話がまた変わるように。』

# cavorite 『生き甲斐にはしていませんよっ!

次の段階にはまったく進んでいません。再発見されるたびに次第に後退しています。
さらに、ネットが細分化され、体験が共有されることがなくなったので、次の段階に進む可能性はどんどん低下しています。ま、この点にも「一般化」波動が押し寄せてきているのだということですね。そして、「一般化」により、それについて考えることすらしなくなっていることもあるね。
ああ、この話、1994年頃にも書いたぞ...........という愚痴も、すでに1997年にしている.......』

# kanose 『過去にも言ったという場合は、昔書いた文章をリンクしたり、再度アップすると、他の人のためになると思います。まず率先して自らの知識を周りに継承するというのはどうでしょうか』

# cavorite 『これは継承させようとして継承できるものじゃないって。ネットで「発見」を繰り返している連中が、調べて見つけ出すことではなく、「発見」というアクションを行うことそれ自体を目的としている。それが「一般化」のひとつの側面(それもめちゃくちゃデカイ側面)なんだということなんだと思うよ。発見プレイ、新しい見地ごっこ。』

# kanose 『「10年以上前から良く聞く話ばかりで知識の継承というものが存在しない」のは、「自分は昔から知っている。他人は知らない」というのが優越感ゲームの鍵だからですね。実践ありがとうございます』

ま、このやり取りだけ読む分にはid:cavoriteの人はペダンティズム全開だなあとしか思わないのだが、加野瀬さんが「次の段階」と言っているのに対してcavoriteの人は「後退しています」「次の段階に進む可能性はどんどん低下しています」と言っているこの食い違いが具体的に何なのかがもちっと明確になれば面白い話に膨らみそうだったのになとは思う。てか、今の日本のネット状況はブロードバンド化が一段落ついてブログバブルがそろそろポシャるかなっていう過渡期でしかないから、一概にどうなるかは言えないと思うんだけどね。ネットがテレビ(的価値観)に飲み込まれつつあるのは確かに実感としてあるが、幸いなことにネットの世界はそれ以外の価値観もひっそりと生きていくことができるんだから。

問題というか、結局のところネットというメディアがマスメディアに劣るのは「あなたの知らないこんなことがありますよ」ということを伝達するのに長けてないところに尽きる。電車男の書籍化のときに痛感したのは、ネットの面白いものがマスメディアに吸い上げられるという上下関係がビジネスとして成立しつつあるんだなという寂しい気持ちだった。そしてマスメディアによってよく言えばわかりやすく、悪く言えば一元的に切り取られた断片が強く発信されることで多くの人に影響を与えてそれによってたくさんのこぼれ落ちたものが隅に追いやられていく。

こういうことを考えていくと、やっぱりサンスティーンが「インターネットは民主主義の敵か」で言う、思いがけない出会いを生み出す仕組みというのがあったらいいのになと思ってしまう。ただ、たとえ精鋭モヒカン族の人たちがそういう仕組みを作ったとしても、そもそも思いがけない出会いなんてものを求めない人にとってはポップアップ広告と同じノイズでしかないし。

http://d.hatena.ne.jp/fake-jizo/20050729#p1
でfake-jizoさんが、過去の蓄積が生かされない話題のループを防ぐためにはどうすればいいのか、wikiを使って時系列順に収集していくしかないのだろうかと考えているが、たぶんまとまったアーカイブがあったところでそれを読もうとしない人は読まないし、すでにある程度の発信力というか影響力を持っていて、それを生かそうとするような人にとっては過去の蓄積なんて、自分がその話題で主導権を握るためにはむしろ邪魔でしかないんだろう。そういう意味ではcavoriteの人が皮肉ってることも理解はできる。

んー、考えれば考えるほど、結局は情報発信のパワーゲームなんだなあとため息をつかざるを得ない。みながみな、自分の知らない知識を積極的に取り入れようとふるまう世界だったらそんなパワーゲームも少しは緩和するかもしれないし、知識の継承も進むかもしれないが、そんな世界はきっと来ないだろうし、その考え方はある種のエリート主義でしかない。かつての教養主義が知のヒエラルキーを作り出したように、また別のパワーゲームが始まることも避けられない。

結局一つだけ言えるのは、少なくとも俺は自分の知らないことを知ることに対して消極的になりたくないし、他人が知らないかもしれないことを(たとえ知ってようと)発信することは続けたいということくらいだな。

あれだ、みんなどんどん自分語りするべき。自分が面白いと思ってることや興味のあることをどんどん語る、それしかない。アクセス数とか関係ない。たった一人でもそれを見て新しい発見や興味を持つ人がいたら勝ちだ。いや勝ち負けじゃないけど。

とりあえず来週から必ず日曜にはアメブロの方を更新することにしよう。アメブロいいですよ、はてな民のみなさん。全然世界が違うから。

三国志大戦

おととい覇王陥落して、覇王復帰すべくプレイしたが昇格戦に三度失敗。軽く落ち込む。相性最悪のメガシューユ天啓に負けるのはまあ仕方ないが、勝たなければいけない相手に凡ミスで負けるのがいただけない。あと、今日は大都督の両方に立て続けに当たって両方負けた。対栄斗大都督戦はもう開幕で完全にしくじって負け試合で、栄斗大都督の強さを体感する以前の内容。対ノイ大都督戦は中盤まで優位に進めていたが最後に火計二択を反計されて負け。これでもかとフェイントかけまくったのに通じなかった。まあバクチだから仕方ない。ていうか安定したプレイングスキルが欲しい。波に乗ると強いが、崩れるともろい。精神力を鍛えないとダメだ。

ガンダムSEED

2ライン台で協力プレイしてちょっと操作に慣れる。なんつうか、SEED全く見てないからモビルスーツがさっぱりわからないのがつらい。ガンダム知らない人の気持ちが初めてわかった。もうほんと大半が同じに見えるのな。

対戦もやろうか迷うが、Zのときに俺のセンスのなさを嫌と言うほど思い知ったからなあ。この前地元になぜかZのときの知り合いのキュー氏(東京Z2優勝などの全一クラスの鬼強い人)がいて、「やる?」って誘ってくれたけど、どう考えても足引っ張りそうだから遠慮してしまった。2on2のシステムは何がつらいって負けると相方に悪い気がすることだ。Zのときもかなり頑張ったけど結局それが一番つらくてやめちゃったし。でも今度会ったら一回君でもらうかな。大会出るほどまでやり込む気はしないが、対戦はやっぱり面白いし。