今も昔も会話の成立しない人最強

めんどくさいから端的に書いちゃうけど、この人の態度、言動はおかしいぞ、というのがあからさまに見て取れるようだったら、対等に話をできない相手だと見なしてそれ相応に扱うのが一番楽でいいんじゃないかと思います。ネットの世界では判断材料が限られていて、しかもその大部分が文字情報だからか、どうにも過剰に「議論」(そして往々にしてそれは言論ゲームに過ぎなかったりする)が大事だとされてしまっているのだけれど、最低限のレベルでそれが成立しない相手というのはいくらでもいるわけであって、そんな人たちを相手に理論立ててどこがどう変かを説明しようと試みるのはたいていの場合ただの徒労に終わります。
 
こういう態度は「ちゃんと説明できないから逃げている」などと言われることもありますが、この物言いからしてすでに一つの言論ゲームテクニックでしかないので、気にする必要はありません。気になるのなら一応説明して終わらせるのがいいですが、説明したところでまたそこに言論ゲームテクニックで何やかんや言ってくるので、引き際は大事です。
 
一番危険なのは、不快感から相手を論破しよう、やりこめようと思うことです。ネットに限らずに世の中には不快に思うけれどどうしようもないものというのは数多くあります。それは確かに気持ちのいいことではありませんが、そうした世界でやりきれなさを抱えつつも生きて行かざるを得ないのもまた一つの現実だと思うのです。どうしても許せないならどくさいスイッチデスノートを探すのがいいです。あと、嫌な奴を全部思いっきりひどい目に遭わせる物語でも作るとか。
 
まあ、ネガティブな感情はストレートに出すと反発をいっせいに浴びてしまうので、どうしても出したいなら嫌な大人のテクニックを駆使して上手にソフィスケートして表明するのが安全なのは間違いないです。ぶっちゃけ俺だってあのキチガイとかはいいかげん見ていてうんざりだししかも目に入るところにいるからもうほんとどうにかなんないかなと思いますけど、そうもいかないから自分自身に言い聞かせるためにと思ってこんな文章書いてますし。
 
あと、そういう不快な存在も不快と思わずに珍獣として楽しむのもいいですね、悪趣味と言われるかもしれませんが。ただ、これは慣れない人がやると、どうにかへこませたいという思いが消えず、ただの嫌な奴になってしまうから注意が必要です。珍獣を楽しむときは異世界の生物と遭遇したくらいの気持ちで心から楽しみましょう。憎むのではなく愛でるのです。異世界の生物だと思うと不思議と赦せるんですよ、これほんと。以前海外のMMORPGをやっていたときに学びました。公用語が英語なのに通じもしないそいつの母国語でわめきながらつきまとってくるようなどうしようもない奴とか珍しくないんですが、相手が外国人で子供だとわかっていると、まあしょうがないなあと思えます。共通言語すら存在しないというのが明確だからかもしれないですね。
 
蛇足めいたことを書くと、これは一つの考え方であって、正面から相手をするのは間違いだ、ということでは決してありません。むしろそういう人たちのことは尊敬します。それはとてもエネルギーのいることですから。けれど、たぶんほとんどの人には真似できないとも思います。これでもかと繰り出されるこざかしいその場しのぎの言論ゲームテクニックをいちいち処理するのはとても骨が折れますし、そうしたところで最後に待っているのはどうしようもない断絶の再認識です。そして、抱える必要のなかった不快感をよけいに抱えかねません。そのことをわかった上で、それでもあえてそうするという自覚がないと、精神的にきついと思います。
 
まあ何にせよ、会話の成立しない人は無敵です。今も昔も、そしてこれからも定期的にそういう人たちが出てくると思いますが、消耗しきらずにどうにかして生き延びていきたいものです。
 

エウレカセブン

今週はスタッフがエース揃い(らしい。アニメ詳しくないのでうけうり)で、ストーリー的にもいいところだからと期待していたんだが、何あれ。すごすぎでびっくりした。さすがは作画監督吉田健一(うけうり)とか思ってすげー楽しく見た。エウレカがリフボードに乗ってチャールズと遭遇した以降のシーンは全部すごかった。話の密度も濃かったし、今までの流れの一つの大きな区切りって感じでよかった。つうか、通常エンディングなしでお話続いたままスタッフロールと曲が流れ出したときは、まさかこれで最終回!?ってちょっとだけ焦った。でも焦りつつ「うわーやべーすげー」とか思ってた。やー、俺アニメはほんと見ないから比較とかもできないけど、とにかく観ていてよかったって思った。素晴らしい高揚感でいっぱいです。